雪崩情報

更新日時: 2024/03/01 05:30

妙高


アルパイン Low 風と降雪の強さに注意


森林限界 Low 風と降雪の強さに注意


森林帯 Fair 風と降雪の強さに注意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

結束性の低い雪による雪崩は、森の中でも発生します。硬い雪面で点発生雪崩が起きると、流下距離が長いものになりやすい傾向があります。そして、小さい雪崩であっても、巻き込まれると樹木にあたり、致命的な結末となります。降雪量は、それほど多くありませんが、森の中であっても、雪崩の危険に対して警戒してください。また、今後、冬型の気圧配置による降雪が強まります。風と降雪の強さに注意を払ってください。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

旧雪の雪面状態が多様のため、場所による誘発のしやすさが変わり、状況認知が難しいコンディションです。また、今後、冬型の気圧配置による降雪が予報されています。風も強まりますので、ストームスラブの危険度は上昇します。主稜線では既に風は西に変わっています。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

結束性の弱い雪による雪崩は森の中でも発生します。小さい雪崩であっても、巻き込まれると樹木にあたり、致命的な結末となります。

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

昨晩からの降水が、雪ではなく、雨となった標高の低い区域では、全層雪崩に注意してください。グライドクラックの入った斜面には近づかないように。

概要

雪崩


昨日(2月29日)は、過去24時間以内に発生したと思われるサイズ1.5-2のウインドスラブの雪崩が観察されています。また、日中の昇温により、サイズ1の点発生湿雪雪崩が複数報告されています。

積雪


昨晩からの新雪は、風の影響がとても強い場所では硬く凍結した氷板(21日の降雨で形成)、昨日の日射の影響のあるところでは焼結を進めた雪面、北側の風の影響のないところでは乾いた旧雪の上に載っています。旧雪の雪面の状態は多様であり、それによって誘発の感度は変わります。

天候


本日は、本州の南岸を東北東に進む低気圧や、日本海から南下する気圧の谷の影響を受ける見込みです。気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、後、北西の風、やや強く、雨か雪、日中の最高気温10 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-2 ℃(4時45分現在)、過去12時間で19 cmの降雪がありました。

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