雪崩情報

更新日時: 2021/02/10 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

難しいコンディションです。全体傾向としては荒天の雪は安定化の方向にありますが、低温が続いたことで、新雪と旧雪の境界面で観察されていた不安定性は解消していない可能性があります。さらに、強風によって形成した硬めのウインドスラブは、本日の昇温と日射によってスラブ軟化を起こし、不安定化することを考慮する必要もあります。結果、誘発の可能性は昨日よりも下がっているものの、もし、雪崩が発生した場合、規模の大きなものが起こりうる状態です。硬めのスラブはスキーカットやテストなどで状態を判断しずらい面を持ちます。斜面地形をよく観察し、斜度を落とす、凸状や下支えのない孤立した地形を避けるなどをしてください。また、滑走後の停止位置や一人ずつ滑走するなどの原則的な行動様式を大切に。風の影響のない森の中であれば、ドライな快適な雪があります。上手に地形を選んで、楽しい一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(2月9日)は山岳域に入る方が非常に限られており、真新しい雪崩の発生報告は入っていません。

積雪


7日昼前から始まった一連の降雪は、昨日(9日)の昼前には収まりました。その後、極めて強い西寄りの風によって、スキー場上部のリフトが停止するほどとなりました。昨日の雪崩情報で触れた新雪と旧雪の境界面の結合状態については、観察情報が不足しており、不確実性が高い状態です。今朝まで低温が続いていますので、その脆弱性は保存されたまま、と考えることが必要です。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、朝晩、くもり、所により行き、最高気温8℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-7.5℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

一覧に戻る

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。