雪崩情報

更新日時: 2020/03/12 06:00

妙高


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair 昇温と日射の影響に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高を上げる方は、昨日からの降雪で形成したストームスラブに注意をしてください。降雪は僅かでしたので、新雪がより堆積した斜面を求めたくなるかも知れません。しかし、新雪内あるいは旧雪との結合状態は、高い標高帯では十分に改善していない可能性が高いと考える必要があります。大きな斜面にいきなり飛び込むのではなく、小さく安全な凸状地形などを使うなどして、その状態を確認してください。北東~東に面したとても急な沢状地形は、その左右で積雪コンディションが異なることが多いため、こうした降雪直後には判断が難しい場所となります。日射の影響を避け、北側の斜面に入る方は斜度を落とし、シンプルな地形で楽しんでください。なお、標高が低いところでは、全層雪崩の危険が継続しています。グライドクラックや雪シワの入った斜面には、入らない・近づかないようにしてください。安全な地形を使った原則的な行動様式で、良い一日を。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(11日)は荒天のため入山する人が限定的でしたので、真新しい雪崩の報告は入っていません。

積雪


昨日からの降雪は僅かですが、旧雪面との結合状態を確認してください。標高が低いところは濡れた旧雪の上に、標高が高いところでは凍結した雪面に新雪が載っています。降雪時は強い西風を伴っていましたので、堆積のバラツキに注意を向けてください。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、後、南の風、くもり、昼過ぎから晴れ、最高気温12℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-5℃(5時現在)、過去12時間で5 cmの降雪がありました。

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