雪崩情報

更新日時: 2025/02/07 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

とても危険な雪崩コンディションです。慎重なルートセッティングと保守的な意思決定が必要な日です。日中、一時的に降雪が弱まったとしても、雪崩危険度は変わりませんし、今後、まとまった降雪も予報されています。森林帯にいても、凸状や下支えのない特徴を有した急斜面は避けるようにしてください。結合力の弱い雪の存在が確認されています。休憩する場所、仲間の滑走を待つ場所は、雪崩地形を外した安全なポイントを慎重に選んでください。経験の浅いグループは、スキー場内での新雪滑走がおすすめです。その際は、滑走可能区域を必ず守ってください。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

主稜線ではとても強い風が吹いています。その風が、地形を伝い、回り込み、標高の低い場所まで降りてきて、いろいろな場所にウインドスラブを形成させます。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

森林帯の広い範囲(東~南~西)にて、持続型弱層によって、スラブの厚み50-80 cmの雪崩が人的な刺激で発生しています。この弱層は深く埋もれつつありますので、結果的に誘発感度は下がります。しかし、雪崩を誘発した場合、その規模は大きくなりえます。人の利用頻度が低い、とても急な斜面、あるいは凸状や下支えのない地形は避けてください。

概要

雪崩


昨日(6日)は、森林帯にてサイズ1-1.5のストームスラブの雪崩が複数、報告されています。方位は東~西の広い範囲です。いずれも融解凍結クラスト(2月3日埋没)の境界で発生しています。標高の高い場所は、荒天のため、不明です。

積雪


森林帯には、2月3日の高い気温と弱い雨で形成した薄い融解凍結クラストがあり、結合が悪い状態が続いています。弱層は、再結晶化した雪(こしもざらめ雪)です。雪が降り続き、クラストの上に載るスラブの密度と厚み(負荷)が増大しています。よって、誘発感度は下がるものの、発生した際の規模は大きくなりえます。荒天が続いているため、標高の高いところの情報は限られています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、曇り、時々、雪、日中の最高気温1 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-6.3 ℃(5時現在)、過去12時間で多少の降雪はありましたが、積雪深としては増加していません。長野地方気象台は2月7日4時24分、長野県北部に対し、2月8日6時までの24時間で50 cmの降雪を予報しています。主稜線(標高2,400 m)では、気温-18℃、平均17-19 m/s、最大瞬間25 m/s以上の北寄りの風が吹いています。

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