更新日時: 2025/02/05 07:00
アルパイン Fair 風向が変わり、更なる負荷の増加
森林限界 Fair 風向が変わり、更なる負荷の増加
森林帯 Fair 風向が変わり、更なる負荷の増加
信頼度:○ good □ Fair △ Low
強風と吹き溜まりなどの影響もあり、標高の高い場所でのツアーは難しいでしょう。標高の低い場所で、樹木のある場所で活動するほうがおすすめです。自分の上方にある危険要素(たとえば大きな発生区)に注意を払い、樹木からの落屑にも気を付けてください。積雪の上層部の構造と強度は、地域でかなり異なるため、慎重な判断と保守的な地形選択が必要です。
日中もウインドスラブの形成が続く可能性が高く、形成間もないウインドスラブは割れやすいの注意。
沢地形など「地形の罠」がある場所で注意
1月28日埋没の表面霜と再結晶化した雪、そしてクラストのコンビネーションによる不安定性は、北地区(余市岳エリア)で、まだ懸念される状況にあります。この層は、40-100 cmの深さに埋没しており、その状態がよく保存されている局所では、先日、滑走者による誘発が起きています。
昨日(4日)、尻別岳の西斜面にて、自然発生のウインドスラブ、サイズ1が報告されています。また、キロロ方面ではシューティングクラックも報告されており、ウインドスラブのポテンシャルを示しています。
尻別岳エリアでは、今朝までに20 cmの降雪がありました。強い南西の風を伴っているため、新しいウインドスラブや雪庇の形成が疑われます。また、昨日の強い南風は、すべての標高帯の積雪に影響を与え、風上の斜面は削剥され、風下に雪は再配分され、ウインドスラブを作りました。日射の影響の強い場所では、荒天の雪の下には融解凍結クラストがあります。1月28日埋没の持続型の弱層の危険が、最も懸念されるのは、表面霜がよく残っている北地区となります。
今日も強風の予報がでています。風向は、最初は南西で、午後には西へと変わるとのこと。まとまった降雪も予報されており、日中に15-20 cmの降雪があり、気温も森林限界で-5~10℃と低くなりそうです。