雪崩情報

更新日時: 2025/02/04 07:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Fair 今後、風向が変化。その影響を評価する必要


森林限界 Good 今後、風向が変化。その影響を評価する必要


森林帯 Good 強風の影響の程度を考慮


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

今日は、日中の風向の変化と、風速の強まりに注意を払ってください。風で雪が移動し始めたら、風下側のスラブの形成を疑うように。また、北地区(余市岳方面)では、持続型スラブの危険がありますので、その状態を知るためにも、積雪を掘ってみてください。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

風の影響を受けるあるいは移動可能な雪がたくさんあります。一日を通して、ウインドスラブの形成を考える必要があります。また、午後には風向が南西に変わる予報がでていますので、それによる積雪の逆構造の出現などに注意するように。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

深い沢や川沿いなど「地形の罠」がある急斜面で注意。また、東地区(尻別岳)でより顕著に問題となる可能性があります。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

1月28日埋没の表面霜あるいは察結晶化した雪とクラストとのコンボによる弱層が、北地区(余市岳方面)で、まだ反応を見せています。この弱層は40-100 cmの深さに埋もれており、表面霜がよく保存されている場所では、滑走者での誘発が報告されています。

概要

雪崩


昨日(3日)の午後、アルパインの北斜面にて、サイズ1のウインドスラブの雪崩が滑走者によって誘発されています。スラブは10 cm程度の厚みで、幅は8 m程度。弱層は、埋没したばかりの表面霜です。また、同じ地区で20 m伝播するシューティングクラックも報告されています。尻別岳、北東斜面にて点発生雪崩が観察されています。また、余市岳エリアでは、サイズ1の複数の面発生雪崩が報告されており、いずれも1月28日埋没の表面霜とクラストの組み合わせです。これらの雪崩は、スラブが硬度を増しやすい日射面にて発生しています。

積雪


ニセコエリアでは、1月28日埋没の持続型弱層の上に、40-50 cmの荒天の雪が載っています。この持続性ある弱層は、表面霜あるいは再結晶化した雪とクラストのコンビネーションとなっています。また、あられが新雪内の20 cm下で埋没しています。標高1,000 m以下の日射を受ける斜面では新しいクラストが形成し、新しい表面霜が日陰面で昨日、観察されています。

天候


移動する低気圧の影響で、今朝は強い南東の風ですが、午後には南西に変わる予報がでています。5 cm程度の多少の降雪が見込まれています。天候は曇りで、気温は比較的高く、最高気温は3℃の予報です。

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