雪崩情報

更新日時: 2019/04/03 06:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Low 森林帯上部のみ。


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高が高い場所では危険な雪崩コンディションです。慎重なルート設定と保守的な行動が必要です。今回のまとまった降雪によって、稜線直下や支尾根側面などに形成したスラブの不安定性に注意してください。どのような種類の不安定性があるにせよ、斜度を落とすことは、雪崩に対する最も有効な安全策です。強い寒気が入った関係で雪は良い状態にありますので、セイフティな斜面やラインでも十分に新雪が楽しめるはずです。滑走しようとしている斜面の先に「地形の罠」がないかの確認も忘れずに。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(2日)は、風の影響のない急斜面ではサイズ1の点発生雪崩、風の影響のあるところではシューティングクラックやサイズ1の面発生雪崩が観察されています。

積雪


今回のまとまった降雪は森林帯上部で50cm程度となっています。この新雪は、風の影響のある場所では、表層が密度が高く、下層が密度の低い、逆構造となっており、シューティングクラックなどの発生させています。また、顕著な逆構造になっていなくとも、まとまった降雪の下層は密度の低い雪が埋もれており、さらに滑り面として機能する硬い旧雪面があります。大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあると考えてください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から、くもり、後、晴れ、最高気温6℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-3.6℃(6時現在)です。また、長野地方気象台は、2日19時57分、白馬村、小谷村に対し、継続の形で大雪注意報(12時間で最大降雪量20cm)を本日昼12時までの期間で発表しています。

一覧に戻る

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。