雪崩情報

更新日時: 2019/03/19 06:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

大幅な昇温が予報されていますので、標高の低いところほど、日中の表層の雪の変化に注意を払ってください。昨日のような晴天による日射がなくとも、高い気温は積雪に大きな影響を与えます。南に面した斜面では、一昨日の降雪は薄い融解凍結クラストに載っていますので、昇温と共にそのクラストを滑り面として湿った雪の雪崩を誘発しやすい状態となります。一方、標高の高い北側の斜面では、局所に残る不安定性に注意してください。孤立した地形、支尾根側面など、風によるスラブが形成しているところは、まだ完全に不安定性は解消していないと考えることが必要です。良い一日を。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(18日)は、朝の時点で斜面方位に拠らず、とても急な斜面にて、サイズ1-1.5の点発生あるいは面発生の雪崩が複数観察されました。これは当日の朝までに降った結合力の弱い新雪によるもので、自然発生・人的誘発、共にありました。

積雪


17日に通過した低気圧が降らせた雪による点発生あるいは面発生の雪崩が、昨日(18日)は複数観察されています。この新雪は、昨日の昇温と日射の影響で、森林限界以下の南向きの斜面では、昼前には湿るあるいは濡れた状態となっています。標高の高い北側の雪は、まだ、ドライに保たれていますが、顕著な脆弱性は観察されていません。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、夜、晴れ、日中の最高気温14℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-1.4℃(6時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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