更新日時: 2024/11/30 07:00
アルパイン Low 視界も悪く情報も少ない
森林限界
森林帯
信頼度:○ good □ Fair △ Low
今回の荒天の降雪により、多数露出していた岩によるアンカーは埋まり、大きな雪崩が発生する可能性が上昇しています。急斜面でのストームスラブの誘発に注意してください。視界が悪く、自身の上部の雪崩発生区の存在に気がつくのが難しい状況です。頭上の大きな雪崩地形に注意して行動してください。小さな雪崩でも流された際に被害を大きくしてしまう、岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。降雪が続く予報です。日中の降雪量や風の影響の変化に注意して行動してください。本日で立山の雪崩情報を終了します。情報を提供していただいた皆様に感謝します。お互いに安全なシーズンを!
誘発した際に規模が大きくなってしまう、大きな急斜面に注意
昨日(29日)、2400m付近、南東向きの稜線直下の急斜面で、人的誘発によりサイズ1の面発生雪崩が一つ報告されているが、視界が悪かったため観察数が少ない。
室堂周辺では、28日に埋没したクラストの上に新たな積雪が100cm以上載っている。風が当たりやすい場所では雪が吹き払われクラストが露出している場所もある。先日の昇温と降雨の影響により、クラストとの境界面に再結晶化が進んでいる可能性があり、結合に注意が必要。
6時現在の3000mの気温は-15.8℃。室堂周辺では視界も悪く降雪が続いている。気象庁の発表では、気圧の谷や寒気の影響を受ける見込みのため、山麓では雨で昼過ぎから時々曇り、雷を伴う所がある予報を出している。