雪崩情報

更新日時: 2024/03/09 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

非常に危険なコンディションです。たとえ森の中にいても、今、自分がいる場所が、本当に安全なのかを考える必要があります。視界が悪いときは、自分の上方の危険要素(雪崩発生区など)に気づきにくくなります。また、標高の低いところでは、沢底の穴などの危険要素を、新雪が隠していることを忘れずに。経験があるグループでも、保守的な意思決定と安全マージンを大きくとった行動が必要不可欠です。経験の浅いグループは、スキー場で新雪を楽しむのに適した日です。その際は、滑走可能区域を守ってください。それは、あなたの安全だけでなく、他のゲストの安全のためでもあります。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

新雪層が、あまりスラブの特徴を持たなくとも、雪崩が発生しえます。斜度に最大限の注意を払ってください。現時点では主稜線でも平均10 m/s程度と、風はまだ強くありません。今後、風の強まりに警戒を。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

たとえ森の中にいても、点発生雪崩は発生します。自分の上方にある斜面に警戒を。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

標高 2,000 m付近の北東斜面にて、3月6日に自然発生した雪崩の破断面を8日に調査しました。その結果、持続型スラブによるものと判明しました。さらに3月7日には、滑走者による誘発で持続型スラブの雪崩が出ていることも判明しました。持続型スラブは、大きな気象変動によって活性化することが経験的に知られています。今回の多量降雪は、雪崩危険度を上昇させています。

概要

雪崩


昨日(8日)は新しい雪崩は観察されていません。

積雪


日射や気温上昇の影響の強い場所では、硬いクラストの上に今朝までの新雪が載っています。Hakuba Valleyの北部では森林帯で50 cm以上となっています。新雪と旧雪の境界面の結合強度が上がるには、時間が必要です。さらに、積雪中層には2月21日の雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストが埋もれており、その上面に、こしもざらめ雪が形成しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、時々、曇り、日中の最高気温3 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-3.5 ℃(5時現在)、過去12時間で25 cmの降雪がありました。長野県地方気象台は、3月9日4時15分、大町市・白馬村・小谷村に対し、大雪警報を発表しています。

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