雪崩情報

更新日時: 2024/03/08 05:00

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair 日中の昇温と日射の影響に注意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

意思決定の視点からみると、とても厄介な日です。天気が良くなり、風の影響も弱く、雪も良さそうなため、大きな斜面に入りたくなります。しかし、森林限界およびアルパインの特定の斜面では、大きな雪崩を起こしうる持続型スラブが潜んでいます。誘発の可能性があまり高くなくとも、一旦発生した場合、規模が大きくなりえます。雪崩を発生させる弱層は、積雪中層にあるため、ストームスラブのときのように、スキーカットで安全対策をすることもできません。さらに、弱層形成は場所によってバラついていることが観察されています。私たちにできることは、安全な地形選択をすることだけです。今シーズンの雪崩事故の死者は、この雪崩情報を熱心に読んでいるような経験豊富な登山者あるいは滑走者ばかりです。何十年も前からの金言「Quetion is Stability, Answer is Terrain」を思い出してください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

昨日(7日)の午後から風は弱まっています。時間経過したスラブが地形ポケットに残っているところに注意してください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

とても急な斜面や地形が積雪を支えにくい場所に形成したスラブに注意を。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

昨日観察された雪崩が持続型スラブであることが疑われています。この種類の雪崩は、積雪の薄い場所から誘発されます。露出した岩の近くや、風の影響で積雪全体が薄い箇所などに警戒してください。孤立した形状や凸状など、地形が積雪を支えにく特徴を持つ場所を避け、緩い斜面を選ぶことが必要です。

概要

雪崩


昨日(6日)は、八方尾根、標高2,000 m付近の南東面にて、過去24時間以内に発生したと思われるサイズ2の雪崩が観察されています。この雪崩は、持続型スラブであることが疑われています。

積雪


荒天の雪はゆっくりと焼結を進めており、地形局所に不安定なスラブが残る状態です。森林限界付近では、最近、40 cm程度の雪が降りましたので、その重みによって持続型スラブが目を覚ました可能性があります。八方尾根で観察された雪崩は、荒天直後によく見る雪崩とは異なった意味を持っており、雪崩情報に関わるチームは大きな懸念を持っています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、時々、晴れ、日中の最高気温8 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-3.1 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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