雪崩情報

更新日時: 2023/11/29 07:00

立山


アルパイン Good 慎重なルート選択が必要なコンディションですが、視界が悪く雪崩地形の認識が難しいため注意してください。


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

慎重なルート選択が必要なコンディションですが、視界が悪く、雪崩地形の認識が難しい状況です。急斜面に新たに形成されているストームスラブに注意してください。23日まで人的誘発による雪崩が続いていました。この不安定性は局所的で見つけにくく持続しているため注意が必要です。極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意してください。スラブと滑り面が硬いため、破断が大きく拡がり雪崩の規模が大きくなります。雪崩の発生区、走路、堆積区(雪崩地形)での滞在時間を減らすという行動原則を守ることをお勧めします。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

急斜面での誘発に注意

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

極端な急斜面の、積雪の薄い場所からの誘発に注意

概要

雪崩


昨日(28日)は、視界不良のため新しい雪崩を観察した報告はない。

積雪


標高の高い場所では、昨日から始まった新たな降雪が50-60cm以上ある見込み。旧雪は沈降しているが、南寄りの急斜面ではクラストが埋没しており結合は不明。積雪下層部はよく沈降し結合が良いが、局所的に再結晶化による不安定性が残っており、23日まで積雪の薄い所から雪崩が誘発されていた。ここに新たな降雪による荷重がかかっているため注意が必要。

天候


6時現在の3000mの気温は-14.0℃。室堂ターミナル周辺では朝までに風の影響を受けた降雪が30-40cmあり、現在も風を伴い降雪が続いている。気象庁の発表では、冬型の気圧配置となる見込みのため、山麓では雨で、雷を伴う所があり、夜遅くは山間部では雪の降る所がある予報を出している。

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