雪崩情報

更新日時: 2023/11/28 07:00

立山


アルパイン Fair 今後の降雪により形成されてくるストームスラブの存在に注意


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

今後の降雪により急斜面に形成されるストームスラブに注意してください。荒天が予報されています。今後の降雪量や、風の影響に注意して行動してください。23日まで人的誘発による雪崩が続いていました。この不安定性は局所的で見つけにくく持続しているため注意が必要です。極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意してください。スラブと滑り面が硬いため、破断が大きく拡がり雪崩の規模が大きくなります。雪崩の発生区、走路、堆積区での滞在時間を減らすという行動原則を守ることをお勧めします。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。雪に薄く隠された岩への衝突にも注意が必要です。

留意すべき雪崩

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

稜線付近の積雪の薄い場所からの誘発に注意

概要

雪崩


昨日(27日)は、新しい雪崩を観察した報告はない。

積雪


25日までの荒天による降雪は沈降し結合してきている。南寄りの急斜面では、日射の影響によりクラストが形成された。旧雪はよく沈降し結合が良いが、局所的に不安定性が残っており、持続型スラブとして存在し積雪の薄い所から雪崩が誘発されていた。ここに新たな降雪による荷重がかかっているため注意が必要。

天候


6時現在の3000mの気温は-6.6℃。室堂ターミナル周辺では朝までに3cm程の降雪があった。気象庁の発表では、寒冷前線が北陸地方を通過し、次第に冬型の気圧配置となる見込みのため、山麓では雨昼前まで時々曇りで、雷を伴う所があり、山間部では夜遅くは雪が混じる所もあるとの予報を出している。

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