雪崩情報

更新日時: 2023/11/26 07:00

立山


アルパイン Good


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

稜線、支尾根直下の急斜面で新たに形成されているウインドスラブの誘発に注意してください。また、23日まで人的誘発による雪崩が続いていました。この不安定性は局所的で見つけにくく持続しているため注意が必要です。極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意してください。スラブと滑り面が硬いため、破断が大きく拡がり雪崩の規模が大きくなります。雪崩の発生区、走路、堆積区での滞在時間を減らすという行動原則を守ることをお勧めします。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。雪に薄く隠された岩への衝突にも注意が必要です。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

標高の高い場所の稜線直下の急斜面での誘発に注意

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意

概要

雪崩


昨日(25日)は、風下の極端な急斜面で人的誘発により複数の面発生雪崩サイズ1を観察した報告があった。

積雪


室堂周辺では昨日までの荒天による新たな降雪が30-60cm程あり、徐々に結合してきている。標高の高い稜線では、風による雪の移動により新たなウインドスラブが形成されている見込み。南寄りの斜面では、新たな降雪との境界面にクラストがあるが結合は悪くない。旧雪はよく沈降し結合が良いが、局所的に不安定性が残っており、持続型スラブとして存在し積雪の薄い所から雪崩が誘発されていた。ここに新たな降雪による荷重がかかっているため注意が必要。

天候


6時現在の2380mの気温は-2℃、昨日からの新たな降雪はない。気象庁の発表では、高気圧に緩やかに覆われるが、寒気や気圧の谷の影響を受ける見込みのため、晴れ時々曇りとなるとの予報を出している。

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