雪崩情報

妙高

2022/01/21 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(20日)は荒天のため、山岳での雪崩発生状況は入っていません。隣接する白馬山域では、樹林帯にて、午前は多数の点発生雪崩(サイズ1-1.5)、午後にはとても軟らかいストームスラブ(サイズ1-1.5)が多数、報告されています。

積雪

昨日(20日)午前から始まった降雪は、結束性が低く、堆積を始めるとほどなく点発生雪崩を発生させうる状態でした。また午後には風などの影響もあり、軟らかいスラブの面発生雪崩の危険が高まりました。強い降雪は昨晩で概ね収まりましたが、標高の高い場所では西~北西の風が吹いており、風で移動した雪が堆積する場所では、逆構造の極めて不安定な状態と考える必要があります。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、北西の風やや強く、雪、最高気温2度(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-10℃(5時現在)、過去12時間で52 cm、過去24時間で113 cmの降雪となっています。

行動と地形の助言

とても危険な雪崩コンディションです。東~南東~南に面した大きな開放斜面は、とても大きな雪崩が発生しうる状態です。樹林帯にいても、その中にある発生区や走路に十分警戒してください。雪はとても深く、軟らかいですから、小さい雪崩あるいは雪がちょっと崩れるといっただけで、地形の罠(窪みや落ち込んだ沢底)が組み合わさると埋没の危険があります。経験が浅い方にはゲレンデ内が楽しいコンディションです。スキー場で設定された新雪エリアを滑る際は、お友達とペアで互いを意識しながら滑ってください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。