雪崩情報

更新日時: 2019/01/19 06:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

強い西風によって形成されたウインドスラブに警戒してください。ウインドスラブは、地形と風の相互作用で多様な場所で形成します。風がどのように地形の上を流れ、どこから雪を削り取り、どこに堆積させているのか、周囲をよく観察してください。風の影響がなく、極端な地形変化のある場所などを避け、斜度をやや落とした斜面であれば、ドライな雪を安全に楽しめるはずです。視界が悪い時は自分の上方に存在しうる雪崩発生区に警戒を。まとまった雪は降りましたが、まだ標高が低いところは雪不足です。沢割れや穴などに十分注意してください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(18日)は、荒天のため森林限界から上部での報告は入っていませんが、アルパイン方面から、雪崩の発生音と思われる大きな音を聞いた、という報告が入っています。また、森林帯の北東斜面にて、誘発によるサイズ2のストームスラブの雪崩が報告されています。この雪崩のすべり面は前日までの昇温で形成した融解凍結層です。雪崩の写真はTwitter(#nadare2019)で確認してください。この他にも、スキー場の朝の安全管理でサイズ1の雪崩が複数報告されています。また、南向きの局所にてサイズ1の全層雪崩も報告されています。

積雪


17日午後から18日に掛けてもたらされた荒天の雪は、森林帯上部で40cm程度となっています。この雪は、日射や昇温の影響のある斜面では、融解凍結層の上に載っており、昨日の時点では、まだ、その境界面は十分に結合しておらず、雪崩を発生させています。また、リフトが停止するほどの強い西風が昨日は吹いており、雪は激しく移動し、スラブを形成しています。

天候


過去12時間で新たな降雪はありません。白馬山麓(標高700m)にて気温-4.9℃(6時現在)です。気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、昼過ぎから夕方、くもり、所により夕方まで雪、最高気温6℃(標高400m付近)を予報しています。

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