雪崩情報

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白馬

2023/03/28 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Good
森林帯 Good

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日射を強く受ける急斜面に注意。評価は朝の時点でのもの。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

概要

雪崩

昨日(3月27日)は、日射を受ける急斜面にてサイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されています。

積雪

ハイアルパインでは5 cm程度の新雪がありますが、昨日の時点で南側では湿った状態となり、点発生雪崩が発生していました。標高2,000 m以下では、これまでの雨の影響で積雪表層30 cm程度まで十分に濡れた状態になっています。これにより、点発生雪崩が発生しやすい状態が作られていることになります。また、グライドクラックがアルパインエリアでも観察されています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、時々、晴れ、最高気温12℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温1.2℃(5時現在)です。昨日、アメダス白馬では、最高気温8.3℃(14時)を記録しています。

行動と地形の助言

登山者・滑走者問わず、朝は凍結した斜面での滑落に警戒してください。日中は日射の影響の強い斜面にて、濡れた雪の雪崩に警戒してください。濡れた雪はとても重いため、簡単に足をすくいます。もし、斜面の下方に「地形の罠」があれば、重大な結末になりえます。標高の低いところは、滑走が困難なほど融雪が進んでいます。十分な積雪がある標高帯で、賢く地形を見極めながら行動してください。全層雪崩の危険は継続していますし、標高の高い場所でのクラックの発生も報告されています。そのような斜面からは十分な距離を取るように。良い一日を。

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