雪崩情報

更新日時: 2022/01/11 05:30

白馬


アルパイン Fair 日中の南寄りの風の影響に注意


森林限界 Fair


森林帯 Good 昇温による不安定化に注意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

気象現象がもたらすコンディションの変化に気をつけてください。標高の低いところでは、暖かい空気による全層雪崩、標高が高いところでは南西から南の風で動いた雪によるスラブに注意が必要です。低気圧の前線の通過後、強い冬型が予報されていますので、一旦、天気が崩れ始めたら、一時的な降雪等の弱まりがあっても、全体的には完全に悪化の方向にある、と考えてください。気象にしろ、雪崩にしろ、現象の時間スケール・空間スケールを考えることが大切です。自力下山できないようなインシデントが発生した場合、予想される気象から捜索救助も困難を極めますので、それを考慮し、安全マージンのある行動をお願いします。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

既にグライドクラックの入っている極端な形状の地形など

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(10日)は、森林帯の日射を強く浴びる急斜面にて、サイズ1の濡れた雪の点発生雪崩が複数、観察報告されました。

積雪


以前の荒天の雪は落ち着き、9日未明からの低密度な雪が森林限界付近では堆積しています。昨日からの昇温や日射の影響もあり、標高の低い、日射を強く浴びる斜面では、積雪表層は融解し、スノーボールや点発生雪崩を発生させています。北側にはドライな雪が残っており、風の影響の弱いところでは標高を上げても良いコンディションにあります。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、くもり、昼前から雪か雨、最高気温4℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて気温-6℃(5時現在)です。急激な発達が予想される低気圧が北東進しており、日中に上空を寒冷前線が通過し、明日に向かって強い冬型となる予報がでています。

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