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【お知らせ】GWに登山をされる方へ

ゴールデンウイークが始まりますので、残雪期の雪崩に係る注意事項を再度、お知らせ致します。基本的な事項については、今シーズンの雪崩情報を終了した日(4月2日)に掲載してありますので、以下のリンクをご覧ください。記事には1)吹雪の不安定性 2)濡れた雪の雪崩 3)ハザードとリスク 4)良い行動の習慣化 5)雪崩装備の携帯といった項目で要点が整理されています。
リンク:雪崩情報に関するお知らせ_170402
 
なお、ビーコンなど雪崩装備については、以下4つの面から、積雪期の登山あるいは滑走を行う方は、必ず、携帯するようにお願い致します。
 
1)誰にでも雪崩事故は起こりえます
雪崩の危険判断には、必ず不確実性が伴います。さらに、人の意思決定の背後にはヒューマン・ファクターがあります。それゆえ、誰にでも事故は起こりえます。雪崩に巻き込まれる事態が発生することを前提に、事後対策の装備として、雪崩ビーコン・プローブ・ショベルの3点セットを、必ず、携帯するようにしてください。
  
2)生還の可能性を上げる
近くに装備を持った仲間がいる、岩や樹木などの激突で致命傷を負わない、浅い埋没であるといった要素が揃えば、生還の可能性が多少上がります。ただし、捜索してくれる仲間が普段からしっかりとビーコンの練習をしていること、効果的な掘り出し方法を実践できること、仲間同士が連携して組織的に動けることといった条件が必要となります。そして、そのようなスキルある仲間がいても、埋没深が1.5mを超えると、人はほぼ生還できません。最善は、雪崩に流されないということです。
 
3)捜索救助活動に係る人員のリスク軽減
ロープの向こう側」で解説しているように、雪崩ビーコンなしの捜索は甚大な労力を有します。捜索救助に入るのは、仲間だけではなく、警察・消防・自衛隊などの公的な機関の方もいますし、地域の遭難対策協議会に所属する地元の山岳関係者などもいます。そうした方々を不要なリスクに曝さないためにも雪崩ビーコンは携帯するようにしてください。
  
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4)社会リソースの消耗を防ぐ
公的な機関による救助体制=社会リソースは有限です。社会的に合意可能な適切な範囲を超えれば、それは冬季山岳スポーツを楽しむ環境そののものを厳しいものへと変えていってしまいます。登山や山岳での滑走をポジティブなものとして社会に留めるために、山で活動する人、それぞれができることがあります。その最初の一歩がビーコンなどの雪崩装備を携帯することです。
  
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雪崩ビーコンを携帯しない人が埋まると、このような絶望的な状況で甚大な労力を要しつつ、長時間、人員が危険に曝される現場が生じます。

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