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【事故調査】190202白馬乗鞍岳雪崩事故・速報(2/9追記)

2019年2月2日に白馬乗鞍岳(長野県)で発生した雪崩事故について現場状況の聞き取りを行いましたので速報としてお知らせします。
 
●事故データ●
日付: 2019年2月2日
時刻: 11時25分頃
場所: 白馬乗鞍岳(地形図
概略: 白馬乗鞍岳にて山スキーをするため登行中に雪崩を誘発、2名が巻き込まれ、共に完全埋没した。1名はごく浅い埋没であったため、自力で脱出し、雪崩ビーコンとプローブにより、仲間の位置を特定した。掘り出し作業にかかる頃、事故を覚知した近傍の山スキーヤー(3名)が応援に加わり、発生から25分で呼吸を確保した。埋没深は150cm。その後、近傍にいた2グループ(5名)と1名も加わり、遭難対策協議会の救助隊の到着(16時頃)まで、掘り出し後の要救助者の保温等に力を尽くした。上空は強風が吹いており、長野県警のヘリコプターは飛来したものの搬出はできなかった。要救助者は、その後、松本市内の病院に搬送され、大腿骨骨折等の重症であったが一命をとりとめた。
 (2/9追記)なお、山スキーのビンディングにおいて、スキーブレーキではなく、リーシュコード(流れ止め)を使用していたことが、深い埋没と怪我の誘因であることがわかった。
  
●雪崩データ●
種 類: 面発生乾雪表層雪崩(ウインドスラブ・推定)
規 模: サイズ2.5(流下距離 450m以上)
標 高: 2400m
方 位: 東
  
破断面: 幅 300m・厚み 30 – 50cm(推定)
弱 層: 不明
滑り面: 不明
  
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図1 白馬乗鞍岳(地形図)
   赤丸=誘発点、×=埋没点、両側の赤点は走路の境界
  
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図2 事故現場の全景
   形成間もないウインドスラブの雪崩のため、表層のデブリは風でかなり移動している
 
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図3 堆積区
   地上からの救助隊を待つ現場
  
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特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
TEL.045-430-5736
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