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【インシデント調査】190104大山・横手口沢

【インシデント調査】190104大山・横手口沢
2019年1月4日に大山・横手口沢(鳥取県)で発生した雪崩インシデントについて、関係者から現場状況の聞き取りを行いましたので、お知らせします。
  
●概要●
日付: 2019年1月4日
時刻: 8時20分頃
場所: 大山・横手口沢(地形図
概略: 山スノーボーダーが横手口沢源頭から一ノ沢方向へ移動しようとした際、斜面の変わり目で雪崩を誘発。十数m流されたが、雪崩に置き去りにされる形ですべり面となった地表で停止した。幸い怪我等もなく、その後、安全なルートを選び、下山した。
  
  
●雪崩データ●
種 類: 面発生乾雪全層雪崩
規 模: サイズ2.5(流下距離 1400m・標高差750m)
標 高: 1630m
方 位: 南西
  
破断面: 幅 40m・厚み 40 – 140cm(目視での推定)
弱 層: 不明
滑り面: 地表
  
190104_daisen_map
図1 雪崩の発生区と流下方向
赤い円が発生区。雪崩は沢を流下し、冬季閉鎖されている道路まで到達
  
190104_daisen_startzone
写真1 破断面
地表がすべり面となり、雪崩が発生
  
190104_daisen_runout
写真2 雪崩走路下部
雪崩は横手口沢を流下し、冬季閉鎖の道路まで到達
  
●コメント●
大山は標高が低くとも、上部地形はガレ場などのアルパインエリアの特徴をもっており、風や寒暖の影響によって難しい積雪状況が生じやすい場所と言えます。誘発による乾雪の全層雪崩は発生報告の少ない事例ですし、今回のような積雪状況を現場にて的確に掴まえるのはかなり難しいものです。アルパインエリアでの滑走を試みる方は、その前提として引き受けなくてはならない潜在的なリスクと考えてください。

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