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【事故調査】180120船越ノ頭雪崩事故・速報(1/23更新)

2018年1月20日に白馬連峰の小蓮華山・船越ノ頭(長野県)で発生した雪崩事故について、捜索救助活動に係った方から現場状況の聞き取りを行いましたので速報としてお知らせします。
  
●事故データ●
日付: 2018年1月20日
時刻: 12時30分頃
概略: 船越ノ頭から滑走を開始したスノーボーダー(1名)が雪崩を誘発し、完全埋没した。同行の仲間2名と近傍のガイド・パーティが初動捜索を実施したが、埋没者の雪崩ビーコンの電源が入っていなかったため、プローブによる捜索に切り換えられた。最終的に近傍にいた山スキーヤー等、約30名が捜索活動に関わり、雪崩発生から約1時間20分後に要救助者を掘り出した。埋没深は頭部の位置で50cm。被害者は既に心肺停止であったが、ヘリコプターの到着まで約1時間、現場に居合わせた医師の指導の下、CPRが続けられた。その後、長野県警のヘリコプターが飛来したが、気象状況により救出ができず、翌21日午前に救助が行われた。(補記:被害者は雪崩エアバッグを使用していた。同行者による証言から雪崩遭遇時に適切にエアバッグを展開できなかったと思われるが詳細は調査中。1/23)
  
●雪崩データ●
種 類: 面発生乾雪表層雪崩(ウインドスラブ)
規 模: サイズ2(流下距離 800m・標高差250m)
標 高: 2550m
方 位: 南東

破断面: 幅 30m・厚み 20 – 70cm(堆積区からの目視での推定)
弱 層: 不明
滑り面: 不明
  
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写真① 現場の山岳エリア全景。(※写真は以前に撮影されたもので、事故当日ではありません)
  
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写真② 事故現場全景。赤丸が被害者の埋没位置。
  
●積雪状況●
この日の栂池高原の山岳エリアは、主稜線付近では強い風が吹くものの、そこから標高を下げると風が弱い穏やかな気象状況。雪崩は主稜線からのトップローディングによって、地形的な局所に形成したウインドスラブ。写真②からわかるように、走路周辺には風による雪面の削剥が見て取れる。
  
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特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
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