TOP > 雪崩情報 > 雪崩情報 > 2016年11月29日7時発表

雪崩情報【立山エリア】 16/11/29

[ 特定非営利活動法人 日本雪崩ネットワーク(JAN) ]
2016年11月29日7時発表の立山エリアの雪崩情報を お知らせします。

Danger Rating雪崩危険度と傾向

信頼度 (confidence):fair  

Avalanche Problem留意すべき雪崩

持続型スラブ

標高帯

斜面方位

N NE E W NW

誘発の可能性

発生しうる規模

持続性ある弱層で誘発する可能性のあるスラブが形成

ウインドスラブ

標高帯

斜面方位

N NE E SE S

誘発の可能性

発生しうる規模

風で移動した雪で形成したスラブによる雪崩

Summary概要

雪崩 / Avalanche

昨日(28日)は、視界不良もあり新しい雪崩は観察されていない。ただし、ワッフ音が複数、報告されている。

積雪 / Snowpack

主に2種類の不安定性に注意が必要。一つは、持続型スラブ。24日早朝の放射で形成したこしもざらめ雪を含む弱層を原因としており、ワッフ音や人的な刺激に反応している。この脆弱性は、標高をやや下げた場所や、南向き斜面においては、解消しつつあるものの、観察自体が室堂周辺でしか行えていないため、標高が高い場所では不確実性が高い。もう一つは、今回のある程度まとまった降雪が風で移動し、形成したウインドスラブ。特に、北~東側に形成したウインドスラブの下には、持続型弱層が埋もれている可能性があり、より危険度が高くなる。

気象 / Weather

標高2450mにて-11.0℃(6時30分現在)、弱い北西の風が吹いており、降雪強度は1cm/時未満。気象庁は、麓への天気予報として、南の風、後、北の風、くもりを発表している。

Travel Advisory行動への助言

特定の地形で雪崩コンディションが高い状態が続いています。特に、北~東に面し、風の影響を受けた雪が堆積し、地形が積雪を支えない斜面は、たとえ小さくとも避けるようにしてください。そのような場所では、積雪表層にはウインドスラブがあり、中層には取扱厄介な持続型の弱層が埋もれています。本日も視界が悪い状態ですので、自分の上方に存在しうる大きな発生区からの自然発生雪崩の可能性を十分に考えた行動をお願いします。