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雪崩業務従事者レベル2

雪崩業務従事者レベル2
雪崩安全対策スキルと経験がプロフェッショナルの水準にあるか、アセスメントします。

このコースは、基礎訓練であるLevel 1を受講した後、現場経験を積んだプロフェッショナルが受講する上級プログラムです。Level 2では、現場の雪崩安全対策について、ある一定水準の知識・スキルを受講生が身につけているのかをアセスメントします。たとえば、ガイドであれば、気象や積雪のデータを採取・評価することで雪崩ハザードの程度を見積もり、そのグループが受容可能なリスクに見合った適切な地形選択を行う、といった意志決定スキルを意味します。Level 2 は、カナダやニュージーランドなどでも通用する国際資格です。

     

【プログラム構成】
 Level 2 プログラムは3つのModule(モジュール)で構成されています。

 Module 1:ヒューマンファクター、意志決定、リスク管理、スノーサイエンスなどの4日間の座学です。雪崩業務従事者がチームで活動することを念頭にいたコミュニケーション能力、個々が原初的に持つ思考スタイル、陥りやすいヒューマンエラー、現場で表出する危険な態度など、業務を遂行する上で適切な意志決定を妨げる要因や対処などについて学びます。また、雪崩予測に欠かせない積雪に関わるスノーサイエンスも十分に時間が割かれます。

 Module 2:Module 1の内容を踏まえ、その現場適応を中心とした3日のフィールド講習です。またModule 3のプレコースとしての役割もあり、参加者に不足しているスキル等があればコース終了時に課題が出され、それが完了しないとModule 3は受講できません。

 Module 3:フィールドで行う7日間の試験コースです。期間を通して各受講生は、現場適応した妥当な意志決定ができるか、そのために必要なスキルや知識を持っているか、それらが継続的に評価・審査されます。Module 3に合格するとLevel 2 所持者となります。


【プログラムの目標】
 コース終了時には、参加者は以下の達成が求められています。
 ・気象データを収集し、評価すること
 ・積雪データを収集し、評価すること
 ・雪崩の規模や発生状況のデータを収集し、評価すること
 ・積雪安定性の傾向と雪崩ハザードの程度を予測すること
 ・地形の評価
 ・現在の雪崩ハザードの評価
 ・雪崩地形を安全に移動すること
 ・個人の能力を管理すること
 ・個人の健康を管理すること
 ・効果的なコミュニケーション方法を適応させること
 ・チームへの効果的な参加
 ・現場でのリスク管理の概念を発展させること
 ・現場でのリスクを最適化するため、適切な意志決定を行うこと
 ・模範となるプロフェッショナリズム

  

【事前条件】
 Level 2 の申込みは事前条件を満たしている必要があります。
 ・JAN Level 1あるいはカナダ、ニュージーランド等の同等資格を所持したJAN正会員であること。
 ・OGRS(*1)を使用し、それをよく理解していること。
 ・少なくとも3シーズン以上あるいは100日以上、OGRS(*1)に沿って気象・積雪・雪崩のデータ採取と評価を行う
  ことでそのプロセスに習熟しており、かつまた十分な数のデータを「雪の掲示板」に投稿していること。
 ・スキーもしくはスノーボードを使用した十分な山岳ツアーの経験。

 ※スノーボードはスプリットボードを強く推奨。
 *1『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』