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取扱商品

『山岳ユーザーのための雪崩リスク軽減の手引き』
体裁:B5版・96頁・2色刷
著者:出川あずさ/池田慎二
   特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:東京新聞
定価:1600円(本体1524円+税5%)

 

『雪崩通信 vol.1』
体裁:A4版, all 4色, 48頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円+税

 

『雪崩通信 vol.2』
体裁:A4版, all 4色, 40頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円+税

 

『雪崩ハンドブック』
体裁:B5版 343頁
著者:デビッド・マックラング/ピーター・シアラー
翻訳:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:東京新聞出版局
定価:2476円+税

 

『雪崩リスクマネジメント』
体裁:A5版 280頁
著者:ブルース・トレンパー
翻訳:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:株式会社山と渓谷社
定価:1800円+税

 

『Free Riding in Avalanche Terrain 日本語版』
体裁:B5版 74頁
著作:ブルース・ジャミエソン/ジェイミー・マクドナルド
    Canadian Avalanche Association
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円(税込)
(在庫なし)

 

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』
体裁:A4版 88頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:2500円(税込)
 
 

『JANフィールドブック』
体裁:B6版 90頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:2000円+税
(在庫なし)


『山岳ユーザーのための雪崩リスク軽減の手引き』

『山岳ユーザーのための雪崩リスク軽減の手引き』
体裁:B5版・96頁・2色刷
著者:出川あずさ/池田慎二
   特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:東京新聞
定価:1600円(本体1524円+税5%)

この本は、レクリエーショナル山岳ユーザーが、雪崩の危険を軽減するために必要となる知識や方法、問題へのアプローチの仕方などが書かれています。地形を理解し、安全のマージンを確保すること、移動しながら積雪状態を把握すること、行動の選択肢が持つリスクを考え、自身に見合ったものを選ぶことなどには、どのような要素が重要であるのかを整理しました。日本雪崩ネットワークが開催している雪上講習会であるセイフティキャンプのテキストとしても使用しています。
 
目次
 
第1章 雪崩の危険
  1-1 リスクを軽減するために
  1-2 雪崩事故の傾向
第2章 雪崩現象
  2-1 雪崩とは
  2-2 面発生雪崩
  2-3 点発生雪崩
  2-4 雪崩の発生
  2-5 誘発の仕組み
  2-6 雪崩の運動
  2-7 雪崩の大きさ
第3章 雪崩地形
  3-1 雪崩地形とは
  3-2 発生区の見極め
  3-3 発生点となりやすい場所
  3-4 走路と堆積区
  3-5 地形の罠
第4章 山岳の積雪
  4-1 降雪
  4-2 積雪
  4-3 積雪の変態
  4-4 積雪の多様性
第5章 積雪の不安定性評価
  5-1 不安定性評価の目的と概念
  5-2 雪崩データ
  5-3 積雪データ
  5-4 気象データ
  5-5 不安定性評価の実際
  5-6 特徴的な不安定性のパターン
第6章 安全な行動
  6-1 出発前の準備
  6-2 移動するとき
  6-3 滑走するとき
  6-4 救助に向かうとき
第7章 捜索と救助
  7-1 サバイバル
  7-2 仲間による捜索
  7-3 ビーコン
  7-4 プローブ
  7-5 掘り出し
  7-6 組織による捜索
第8章 経験を積むために
  8-1 意志決定のトライアングル
  8-2 経験とバイアス
  8-3 Think SNOW

付録
  A-1 参考となる書籍
  A-2 重要な用語
  A-3 フィールドでの気象観測
  A-4 積雪断面観察
  A-5 コンプレッションテスト
  A-6 破壊の特徴
  A-7 エクステンドコラムテスト
  A-8 ルッチブロックテスト
  A-9 雪崩インシデント報告フォーム

『雪崩通信』

『雪崩通信 vol.1』
体裁:A4版, all 4色, 48頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円+税

『雪崩通信』は、一般啓蒙書がカバーしていない重要なかつまたタイムリーな話題について、信頼性の高い情報を掲載し、ガイドやスキーパトロールなど一般ユーザーの安全に係わる現場プロや、レクリエーショナルのバックカントリー・コアユーザーに対して良質のリソースとなり、雪崩コミュニティに貢献することを目指した雑誌です。2008年11月に創刊されました。年1回の発行となります。

 創刊号では、2008シーズンの気象および雪崩インシデントの概況や国際ワークショップISSWといったレポートとしての内容から、シングルもしくはデュアルアンテナのビーコン・ユーザーが、ピンポイント捜索の際に留意すべき電波特性に起因する重要な現象など、以前より海外では一般的に知られているものの、日本ではあまりその知識が広まっていない内容などをカバーしています。
 また、山岳における雪崩事故は、そのほとんどが当事者による誘発であることから、「人が誘発する」という視点での雪崩発生メカニズムの理解が欠かせません。スイスとカナダにおける豊富なデータを元にした論文を引用しつつ、人が誘発する雪崩の基礎的な知見を整理しました。誘発メカニズムを理解することで、弱層を構成する雪以上に、層構造やスラブ特性を理解することの重要性、そして弱層テストが決定的な意味を持たないことや地形理解がいかに重要であるかが、よく理解できるようになります。
 

『雪崩通信 vol.1』PDF版がダウンロードできます。
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vol. 1 contents
7 Intro
8 Season Roundup ─ 2008シーズンを振り返る
      ─1. 冬の気象概況
      ─2. 雪崩インシデント
      ─3.「雪の掲示板」を通してみた1月下旬のアバランチ・サイクル
14 Topics ─長期予報がはずれた背景・2月の低温について
16 Report ─ISSW 2008 Whistler
      "理論と実践の融合"を目指した国際ワークショップの報告
22 Incidents ─妙高三田原山の大規模雪崩
25 Incidents ─金山沢でのインシデント
26 Incidents ─Thunder Canyonでの出来事
28 Knowledge ─雪崩の基礎知識・人が誘発する雪崩
32 Field Report ─管理で発生させた大規模雪崩
34 Report ─道路雪崩の特徴・平成18 年豪雪の実態調査から
36 Rescue ─ピンポイント捜索時に出現する留意すべき現象
38 Rescue ─埋没者の効果的な掘り出し方の模索・V字コンベアベルト
43 Snow BBS ─「雪の掲示板」協力者インタビュー
44 Investigation ─2つのBCユーザー層・アンケート調査の報告

46 Vision ─JAN の目指すところ・情報の共有とリテラシーを軸として
47 On Snow ─JANプログラム日程
48 Fracture Line

正誤表  30頁・表2 硬度の違い……>1 step

『雪崩通信 vol.2』

『雪崩通信 vol.2』
体裁:A4版, all 4色, 40頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円+税


一般的に「雪崩事故は、雪崩発生の危険度が高い時に起こっている」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、人が誘発するタイプの雪崩事故は、雪崩危険度が中程度の時に、初心者ではなく経験者によって、多く発生していることを、統計データは示しています。雪崩のプロは、これを「High danger isn't high risk.」と表現します。そしてこれは、雪崩教育および雪崩情報に関わるプロにとって大きな課題であり、ISSWといった国際ワークショップでも個別テーマとしてディスカッションされています。
 また、雪崩情報と一口にいっても、国によって違いがあります。国家が進めるフランスやスイス、非営利団体のカナダでは、そのバックボーンや社会背景、そして技術水準、精度等も異なります。日本の公的な雪崩情報は、気象庁の雪崩注意報だけですので、ISSWやInfoExの記事から、その辺の一端を読み取って頂き、日本にあったシステムを考えるヒントにしていただければと思います。
 滑りたい特定斜面の雪崩危険度を考える際、弱層テストで判断する、という方法論は、1980年代半ばにあった事故が契機となって、欧米ではかなり前に放棄されています。弱層テストの結果を過大視しないための簡単な記事を掲載しました。vol.1 に掲載した「人が誘発する雪崩」についての包括的な記事とあわせてお読み頂ければと思います。
 日本は樹林帯でのパウダー・ライディングに素晴らしい場所を多く持ちます。そのような環境の中で、樹木が教えてくれる雪崩の履歴について知ることは、山をさらに深く理解することになります。槍平雪崩事故現場における変形樹の調査報告はとても興味深い内容です。
 八方尾根・無名沢での雪崩事故は、低気圧の通過に伴う降雪結晶が弱層となった事例ですが、破断面の調査および事故前後に周辺域で観測されていたデータから、その不安定性の考察をしています。雪崩を発生させた不安定性の原因は、実際に破断面で調査し、弱層や滑り面を特定することが基本ですし、さらに周辺域での積雪データがあれば、それを立体的に理解できるようになります。
 

『雪崩通信 vol.2』PDF版がダウンロードできます。
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vol. 2 contents
Intro:
・High danger isn't high risk.
  -雪崩リスクマネジメントにおける意志決定の信頼度-
 
Report:
・ISSW2009 EUROPE
  -国際ワークショップにおける雪崩教育関連の報告-
・InfoExについて
  -カナダの雪崩業界内における情報交換システム-
・山岳の気象
  -トムラウシ遭難時における気象現象-
 
Research & Education:
・生ける雪崩記録計としての変形樹
  -槍平雪崩事故現場における樹林調査報告-
・日射による温度上昇は乾雪面発生雪崩の一因となるか?
  -経験的に知られている現象に対する考察-
・スノーモビラーが関与する雪崩事故が増加に転じた
  -カナダにおけるスノーモビラーに対する雪崩教育の現状-
 
Basic Knowledge:
・弱層テストについて
  -テスト結果を過大視しないためのいくつかのヒント-
 
Incidents:
・八方尾根無名沢で発生した雪崩事故
  -グループの行動と破断面調査および不安定性の考察-
・スパンティーク雪崩事故
  -パキスタン7000m峰でのインシデント-
 
Field Report:
・降雨と湿雪雪崩
  -NZのスキー場での事象-
 
Season Roundup:
・2009シーズンを振り返る
  -1.冬の気象概況 2.雪崩インシデント

『雪崩ハンドブック』

『雪崩ハンドブック』
体裁:B5版 343頁
著者:デビッド・マックラング/ピーター・シアラー
翻訳:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:東京新聞出版局
定価:2476円+税

北米における雪崩専門書の中で、もっとも定評のある『The Avalanche Handbook』の翻訳を日本雪崩ネットワークが行いました。本書は、理論と実践が融合したプロフェショナル・スタンダードの書であり、スキーパトロール、山岳ガイド、道路管理など、他者の安全に寄与する現場の方に向けた、最良の参考書と言えます。  また、自然コンディションを理解し、妥当と思われる意志決定するプロセスについて、抽象的かつ観念的な感覚的なものではなく、それが誰にでも学ぶことができるものであることを具体的に示していることが、特徴と言えます。
 

もしあなたがバックカントリーでの雪崩予測を経験のみに基づき、「アート」「不安さ」「第六感」「経験則」「右脳」そして「直感」といったような抽象的な表現で表されるような、また「本能」といった神秘的な概念の領域にあると考えるならば、あなたは早すぎる死に向かう候補者となるだろう。
 雪崩予測と意思決定が、そのような類の記述用語で特徴付けられた経験だけに基づいていると考えてしまうと、意思決定がどのようにして生じるかを覆い隠し、それを擬似科学の範疇へと追いやることになる。
 雪崩予測と意思決定は、容易に教えることができ、学ぶことのできる、しっかりと基礎づけられた原則に基づくものである。雪崩予測の概念はごく一部の人のためのものではなく、すべての人に手が届くものでなければならない。
 ~第8章より~

目次

第1章 雪崩の特徴と影響
自然災害としての雪崩/影響を受ける産業/山岳積雪のユニークな特性/時間依存する脆弱性/工学技術による対策、雪崩ゾーニングおよび雪崩制御

第2章 山岳における雪気候と気象要素
山岳気象と雪気候/山岳の風と降水過程/収束…低気圧領域周辺における上昇運動/前線による上昇流/地形性上昇流/対流/降水量の定量的予測/地形降水モデル/山岳地形における局地風/吹雪と飛雪/風下側における堆積…雪崩と雪庇形成/雪面上における熱交換/山岳積雪への熱の流入/放射と積雪との相互作用/温度逆転

第3章 大気中および積雪内での雪形成と成長
大気中における雪結晶の形成と成長/新雪の結晶区分/表面霜…形成と成長条件/積雪の温度および温度勾配/枝の消失…乾いた新雪の初期変態/季節積雪内における乾雪の変態/山岳の季節積雪における乾雪の結晶形態/乾雪におけるクラスト周辺での結晶の成長/山岳における乾雪の結合形成/持続型弱層と非持続型弱層/濡れ雪の変態/高い含水率の雪/低い含水率の雪/濡れ雪の分類/濡れ雪における結合の融解と形成

第4章 雪崩の形成
雪崩の種類/積雪内の変形/面発生雪崩における剪断破壊靭性/山岳積雪の剪断強度の構成要素/積雪の剪断破壊の特性/点発生雪崩の形成/スラブの用語と破断形態/面発生乾雪雪崩の特徴/面発生乾雪雪崩の形成/雪崩予測における雪温の影響/スキーヤー、スノーボーダーおよびスノーモービルによる人為発生の力学に関するノート/湿雪面発生雪崩の形成/氷雪崩/スラッシュ雪崩/屋根雪雪崩/付録4A:雪崩の形成に対して適用されるルール

第5章 雪崩地形、運動、影響
定義/発生区の特徴/走路の特徴/堆積区の特徴/地形分析/雪崩の運動と影響/階級と規模/衝撃圧/デブリの識別と説明/到達距離/雪崩の再現期間/植生の目印からの雪崩頻度/気候と地形の影響/規模に関する地形パラメータ/雪崩の水文学的側面

第6章 雪崩予報に適用される要素
予報と雪崩予報/雪崩予測の7要素/付録6A:雪崩予測における一般的なバイアスもしくは決断の罠

第7章 不安定性の評価と予報に含まれる要素
不安定性の評価/要素の性質/データの収集/クラスⅠ:不安定要素/クラスⅡ:積雪の要素/クラスⅢ:気象の要素/各データの特徴/地方予報と局地予報/旧来の雪崩予報/エキスパートシステム/雪崩予報の実例/一般的な安定性とハザードの格付け

第8章 バックカントリーでの雪崩予測と意思決定のABC
バックカントリーにおける雪崩予測とその哲学 /意思決定のレベル/ABC:セクション

第9章 安全対策とレスキュー
教育方法/雪崩セイフティ・プログラム/装備/移動の際の注意事項/雪崩遭遇の際の生存の可能性/生存者の取るべき行動/ビーコン捜索/プロービング/遭難者のケア/搬送/組織的救助/レスキュー用員の訓練/最も埋没の可能性の高い場所/プローブ・ライン/雪崩救助犬/その他の捜索方法

第10章 雪崩対策
定義/意思決定/スキーコースの予防閉鎖/雪崩検知システム/避難/土地の使用制限/設計によるリスクの最小化/圧縮による安定化/爆発物による雪崩制御/その他の雪崩発生方法/土木工事による対策/森林による制御/風による雪移動の制御
 

付録A:SI単位
付録B:積雪・雪崩・気象の観測
付録C:高度な雪結晶分類
付録D:雪崩サイズの分類
付録E:発生した雪崩の記録
付録F:危険度、安定性、そしてハザード評価の区分
付録G:雪崩の国際分類
付録H:一般的な爆破制御の例
付録I:リファレンス

『雪崩リスクマネジメント』

『雪崩リスクマネジメント』
体裁:A5版 280頁
著者:ブルース・トレンパー
翻訳:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
発行:株式会社山と渓谷社
定価:1800円+税

本書は、理論と実践が融合する現場である雪崩予報官を長きに渡って務めてきたブルース・トレンパー(ユタ雪崩センター)によって書かれた雪崩に関する一般向きの総合書です。JANが翻訳を行いました。
 雪崩に限らず、自然現象を考える時、ある要素が二面性を持つことに気づきます。たとえば雪崩に関していえば、雨は数時間という短いタイムスケールでは積雪安定性に対し大きなマイナス要因ですが、一週間というタイムスケールでは安定性要因にも変わります。こうした二面性を「good news」「bad news」という形態で分かりやすく書かれていることが特徴となります。
 また、雪崩事故の大きな部分を占めるヒューマン・ファクターに関して、丁寧に解説しています。ベテランは常に正しい判断をする、という神話に対して、そうではない、ということを具体例を挙げて書かれています。
 多岐に渡ることがフレンドリーな口調と平易な表現で書かれており、これから本格的にバックカントリーに入ろうとしている人、そして、すでにある程度の経験を持っている方に対して、最適な本といえます。また、パトロールや山岳ガイドなど専門的な現場にいる方にとっても、深みあるセンテンスの背後にあるバックボーンを考えつつ読み込めば、示唆に富んだものとなるでしょう。
 

contents
第1章 雪崩の基礎
第2章 雪崩の仕組み
第3章 地形
第4章 気象
第5章 積雪
第6章 安定性
第7章 ハザード評価
第8章 ルート・ファインディングと安全移動の様式
第9章 レスキュー
第10章 ヒューマン・ファクター

『Free Riding in Avalanche Terrain 日本語版』

『Free Riding in Avalanche Terrain 日本語版』
体裁:B5版 74頁
著作:ブルース・ジャミエソン/ジェイミー・マクドナルド
    Canadian Avalanche Association
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:1000円(税込)
(在庫なし)

『Free Riding in Avalanche Terrain 日本語版』(略称:FRAT)は、CAAがバックカントリー・スノーボーダー向けに制作した雪崩の基礎テキストです。著者であるブルース・ジャミエソン氏(カルガリー大)は世界的に知られたカナダの雪崩研究者です。この本を、JANが翻訳・出版しました。
 本書の特徴は、包括的内容が、簡潔にまとめられていること、また重要な記述について、その根拠となっているリソース(論文等)のインデックスが記載されていることです。よって、オーソドックスな構成の本ですが、プロを目指す人の最初のテキストとしても最適なものとなっています。
 

Contents
第1章:イントロダクション
第2章:雪崩とレスキューの報告
     ある雪崩事故の事例を通して雪崩事故の現実を知る
第3章:リスクの軽減
     出かける前、バックカントリーで注意すべき兆候、
     斜面やルートの選択、救助などについての重要なポイント
第4章:雪崩の特徴
     雪崩の種類や動き、誘発要因など。
第5章:雪崩地形
     地形を見極めるポイント、風や太陽との関係
     斜面の大きさや形状、安全地帯と地形の罠、ルート選択など。
第6章:山岳の積雪
     新雪や旧雪の強度、積雪の地域的・局所的な差異
     天候が安定性に与える影響
第7章:雪崩の危険を見極める
     雪崩の危険、行動判断、フィールドでの観察・テスト
     安定性の評価、地形選択、人的要因
     無視されやすい危険要因、状況判断の事例
第8章:賢いライディングをするために
     装備、準備、グループの安全
     雪崩地形での登りと滑走、雪崩に遭ったら
第9章:捜索と救助
     埋まったら時間は短い、同行者による救助
     ビーコン捜索、プローブ捜索、組織化された救助

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』
体裁:A4版 88頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:2500円(税込)
 
 

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』(略称OGRS: Observation Guidelines and Recording Standards for Weather, Snowpack and Avalanches)は、気象、積雪、雪崩について、諸観測を行い、記録をつけるにあたって日本雪崩ネットワークが推奨する 用語、方法、技術、記号などについて述べたものです。
 本書は、Canadian Avalanche Association が雪崩安全対策の現場にいる人々の情報交換を目的に1981年から熟成を重ねてきたガイドラインを基礎としており、雪崩に対する安全確保に必要な諸観測事項について、標準となる方法や技術を説明しています。このガイドラインはニュージーランドにおいても共通化しており、スキー場、へリスキーなどの現場で利用されています。
 たとえば「気象の観測」については、道路と鉄道を雪崩の脅威から守るため、北米で最大規模の雪崩管理を日々行っているRogers PassのSnow Research and Avalanche Warning部門が使用しているマニュアルを基礎とし、これに気象庁の地上気象観測指針の基準に準拠するように修正を加えています。
 また「積雪の観測」は、今日、多くの国々で採用されているSwiss Federal Institute for Snow and Avalanche Researchの方法を基礎にして書かれています。分類法や記号類は国際雪氷委員会:International Commission on Snow and Ice (Colbeck and others,1990)が推奨するものを記載しています。
このように自然科学を基礎とし、現場と研究者によって熟成され標準と呼べるようになった方法を解説しているのが本書となります。しかしながら、本書は、ある特定の安全対策を実施するにあたって、どのような、または、いかなる観測をするべきかについて述べたものではありません。本書に述べられている用語、方法、技術、記号などを用いることによって、正確な観測記録の作成を行い、日本各地で行われている雪崩に関する多様な安全対策の中での情報交換を容易にしようというのが日本雪崩ネットワークの意図するところです。
標準となるものが確立して初めて、各々、別個に収集された雪や雪崩の安全に関する情報を、お互いに交換することができるようになります。これらの情報交換にはコンピューターが使われ、デジタルデータでやり取りが行われます。本書では、情報交換のための標準となる記号も定義してあります。
カナダやニュージーランドでは道路管理、スキー場、ヘリ会社などが情報共有のシステムを構築し、日々の安全管理に役立てています。その根幹を為しているのが、このガイドラインとなります。他者に対する完全確保の責務の生じる現場のプロにとって必須の書といえます。
 

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』PDF版がダウンロードできます。
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主な目次
第1章 雪と気象の観測
1.1 目的
1.2 観測の種類
1.3 観測器具
1.4 手順
1.5 フィールドでの観測
1.6 観測ノート記載上の注意点
第2章 積雪の観察
2.1 フルスノープロファイル
2.2 テストスノープロファイル
2.3 フラクチャーラインプロファイル
2.4 ラムプロファイル
2.5 シアーフレームテスト
2.6 ルッチブロックのテクニックと解釈
2.7 ショベルシアーテスト
2.8 コンプレッションテスト
第3章 雪崩の観測
3.1 目的
3.2 雪崩走路の確認
3.3 個々の雪崩の観測
3.4 付加的な観測
3.5 複数の雪崩事例
 
付録
付録A 気象観測の場所と手順
付録B 雪崩に関するレポート
付録C ICSIによる積雪の国際分類表
付録D シンボルと省略形
付録E 国際単位系への換算
付録F 積雪安定度区分
付録G 参考文献
 
※テキストは原則をまとめたものです。ガイドラインに沿った観測と記録ができるようになるには現場での訓練と経験が必要です。日本雪崩ネットワークでは、JANトレーニングスクール(JANTS)を開催することで、その普及に務めています。

『JANフィールドブック』

『JANフィールドブック』
体裁:B6版 90頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:2000円+税
(在庫なし)

『JANフィールドブック』は、気象・積雪・雪崩の各要素について、フィールドで観察やテストした結果を記録するためのものです。雪の中で使用に適した耐水紙を使用しています。
 記憶と記録は違います。個人山行においては自身の安全と麓に戻ってから自身の判断をふり返るために、そして他者の安全に関わるガイドやパトロール、グループリーダーなどであればさらに同僚との情報交換やその職責から記録は必要です。観察やテストは、ガイドラインに沿って行われることで、他者も利用可能な基礎データとなります。
 フィールドブックには『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』沿った主な観察と記録の抜粋が収録されています。また、記号やシンボルマークなども参照しやすいように記載されています。ピット数で21ピット分のフォームが用意されています。
 

contents
雪崩に関する安全原則
最初の捜索に入ったパーティ・リーダーへの指示
気象観察
 概略・記号類
 定点気象観察ノート
 フィールド気象観察ノート
積雪観察
 概略・記号類
 積雪観察ノート
雪崩観察
 概略・記号類
 一般エリアノート
 スキー場ノート
ノート