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『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』 『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』 体裁:A4版 118頁
発行:特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク
定価:2,500円(税込)

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』(略称OGRS: Observation Guidelines and Recording Standards for Weather, Snowpack and Avalanches)は、気象、積雪、雪崩について、諸観測を行い、記録をつけるにあたって日本雪崩ネットワークが推奨する 用語、方法、技術、記号などについて述べたものです。

本書は、Canadian Avalanche Association が雪崩安全対策の現場にいる人々の情報交換を目的に1981年から熟成を重ねてきたガイドラインを基礎としており、雪崩に対する安全確保に必要な諸観測事項について、標準となる方法や技術を説明しています。このガイドラインはニュージーランドにおいても共通化しており、スキー場、へリスキーなどの現場で利用されています。

たとえば「気象の観測」については、道路と鉄道を雪崩の脅威から守るため、北米で最大規模の雪崩管理を日々行っているRogers PassのSnow Research and Avalanche Warning部門が使用しているマニュアルを基礎とし、これに気象庁の地上気象観測指針の基準に準拠するように修正を加えています。

また「積雪の観測」は、今日、多くの国々で採用されているSwiss Federal Institute for Snow and Avalanche Researchの方法を基礎にして書かれています。分類法や記号類は国際雪氷委員会:International Commission on Snow and Ice (Colbeck and others,1990)が推奨するものを記載しています。

このように自然科学を基礎とし、現場と研究者によって熟成され標準と呼べるようになった方法を解説しているのが本書となります。しかしながら、本書は、ある特定の安全対策を実施するにあたって、どのような、または、いかなる観測をするべきかについて述べたものではありません。本書に述べられている用語、方法、技術、記号などを用いることによって、正確な観測記録の作成を行い、日本各地で行われている雪崩に関する多様な安全対策の中での情報交換を容易にしようというのが日本雪崩ネットワークの意図するところです。

標準となるものが確立して初めて、各々、別個に収集された雪や雪崩の安全に関する情報を、お互いに交換することができるようになります。これらの情報交換にはコンピューターが使われ、デジタルデータでやり取りが行われます。本書では、情報交換のための標準となる記号も定義してあります。

カナダやニュージーランドでは道路管理、スキー場、ヘリ会社などが情報共有のシステムを構築し、日々の安全管理に役立てています。その根幹を為しているのが、このガイドラインとなります。他者に対する完全確保の責務の生じる現場のプロにとって必須の書といえます。

『気象・積雪・雪崩の観察と記録のガイドライン』PDF版がダウンロードできます。 ダウンロードはこちらから

主な目次

※テキストは原則をまとめたものです。ガイドラインに沿った観測と記録ができるようになるには現場での訓練と経験が必要です。日本雪崩ネットワークでは、JANトレーニングスクール(JANTS)を開催することで、その普及に務めています。