STEP 2
装備を持つ

雪崩ビーコン、プローブ、ショベルを携帯する

雪崩ビーコンは埋没者を捜索するため、プローブは最終的な埋没位置を確定させるため、そしてショベルは素早く掘り出すための道具です。これら3つの装備は、各メンバーが各自で所持していないと意味がありません。また、雪崩エアバッグは埋没の可能性を下げる効果がある装備です。

装備は安全を保証しない

雪崩ビーコン・プローブ・ショベルは「三種の神器」ではありません。これらは必ずしも生還を保証しないからです。ビーコンなどの装備は「最悪の事態=雪崩での埋没」から生還の可能性を多少上げるための道具です。そして、普段の訓練がなされていないと十分な効果は発揮しません。また、雪崩エアバッグを装着しても、展開できずに埋没する事例もしばしば報告されています。

雪崩エアバッグに関しては限定的なデータながら、エアバッグを装着した人のほうが、エアバッグなしの人よりも規模の大きな雪崩に流される傾向があること、さらにリスク補償行動も報告されています。エアバッグという安全装置の利用によってリスクが減ったとユーザーは感じ、よりリスクある行動を取ってしまう傾向がある、ということです。

山の装備も備え、仲間と定期的に練習する

雪崩対策装備だけでなく、ツェルトなどトラブルが発生した際に必要な山の装備も備え、それが現場で使えるように、仲間と練習をするようにしてください。

一覧に戻る

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。

© Japan Avalanche Network. All Rights Reserved.

X
facebook