120128白馬・犬川上流雪崩事故・調査報告(2/7修正)

2012年1月28日に長野県・白馬村犬川上流で発生した雪崩事故の現場調査を、1月29日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
  
●データ●
日付: 2012年1月28日
時間: 12時15分頃
場所: 白馬・犬川上流(地形図

種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size 3(標高差630m/上部破断面標高1550m、デブリ末端標高920m)
  
破断面: 東~南東、幅300m以上、高さ50-150cm、斜度30-45度
弱 層: こしもざらめ雪(粒度0.5-1.0mm、硬度1F、厚さ2-10cm)
滑り面: 融解凍結クラスト(硬度P)
  
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現場は白馬五竜スキー場の南側にある大きな沢状地形。スキー場エリアではなく、山岳フィールド。P1~P3は破断面調査をした位置。プロファイルは、SPINの犬川上流雪崩破断面(ID 565-567・日付120129)を参照のこと。×は埋没点。デブリ末端は標高920m。
   
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雪崩発生区全景。全体的に南東を向いた大きな開放斜面となる。
  
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破断面の調査地点(P2)から見下ろした発生区。中央の支尾根の両側に分かれて雪崩は流下。誘発地点は、写真右手下方となり、この位置からは見えない。
   
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P2での破断面調査。指しているところが、弱層の位置。滑り面は、1月17日から19日にかけての晴天で形成された融解凍結クラスト。その上に、こしもざらめ雪が形成しており、弱層となった。
   
●行動●
グループ: 2人
種別: 山スキー
内容: スキー場山頂部から登山道を通って外に出た後、南東に面した林間部を滑走していた。当日は視界が悪く、途中で誤って沢状地形の端に入ったことに気づき、引き返そうとした時に誘発。斜面内にいた1名2名が流され、内1名が約5mの深さに埋没し、死亡した。(2/7_遭遇者人数を修正。下線部が新規挿入)